ナイーヴ通信

繊細で敏感すぎる男の日常や考えていること、好きな物について語るブログ。ゲームと書籍をこよなく愛す。ちなみに氷河期世代の非正規労働者。

承認欲求が強く、人の顔色ばかりを伺って生きてきたアラフォー男が、真に自由になれる日はくるのか?

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こんにちは!ナイーヴです。

今の職場(店舗)に転属してもう9ヶ月になる。

最初の頃は何をやっても叱責される毎日だった。

 

業務が多すぎて一人では時間内に終わらない。

やることが多すぎて目が行き届かない。

 

それなのに、色々な人から叱責されるもんだから、

「こっちは一人でこんなに大変な思いをしてるんだよ!

なんで分かってくれないんだ!」

って毎日のように思っていた。

 

だから承認欲求を捨てた。

承認欲求とは、他者に自分を承認してもらいたいという欲求のことだ。

で、僕はもともと承認欲求がとても強い方だった。

人からよく見られたい。

仕事ができる人間に見られたい。

人から好かれたい。

常にそう思っていた。

だから、人の顔色を伺ってばかりだった。

 

けれども、誰も自分のことを認めてくれないという状況が続き、精神的に辛い日々を送っていた。

「これはもう承認欲求を捨てるしかない。」

そう思った僕は、以前一度読んだ

「嫌われる勇気」(岸見一郎 古賀史健 著 ダイヤモンド社

をもう一度読み返した。

 

そして、事あるごとに

「自分は他者の期待を満たすために生きているのではない。

他者も自分の期待を満たすために生きているのではない。」

「他者は周りの人間(私も含めて)のことなど、たいして気にはしていない。」

「あの人に嫌われたところで、いったいそれがどうした?」

といったようなことを毎日心の中で呟いていた。

 

そのせいもあってか、僕はだんだんと承認欲求を捨てることに成功したように思う。

以前の僕ならショックを受けたであろう相手の態度でさえ、なんとも思わなくなった。

「まっ、いっか。別に。」

で済ませることができるようになった。

 

この時、僕は初めて気づいた。

承認欲求とはなんてやっかいなものなんだと。

そして、承認欲求がなくなれば、こんなにも生きやすくなるものなのかと。

 

承認欲求は一度捨ててもまた湧き上がってくる。

仕事は楽しくないながらも、真面目に黙々と働いた。

 「別に仕事ができる人だと思われなくてもいい。」

「仲良しごっこをするために職場に来ているのではない。」

と割り切った態度で毎日を過ごしていたように思う。

ただ、挨拶だけは必ずするようにしていた。

たとえ返事が返ってこなくても。

挨拶が返って来なかった時でも、

「ヘンな奴。バカじゃねーの!」

とあしらうことができた。

 

そんなこんなで4ヶ月が過ぎた頃、僕を取り巻く雰囲気が変わってきた。

一番僕を叱責していた人の態度が軟化してきたのだ。

挨拶をすると、

「おはよー。」と返ってくるし、

「これ食べる?甘いよ。」といって果物をくれる。

仕事を手伝ってあげると、

「ありがとう。助かったわ。」とお礼を言ってくれる。

 

「いったいどうなっている??」

「もしかして認められた??」

って毎日考えている。

で、そういう状況がもう2・3ヶ月続いている。

 

なんだか気持ちもラクになり、職場に少しづつでも自分の居場所ができてきたような感じがしている。

その反面、

「気を許したらダメだ。いつ手の平を返されるか分からないぞ!」

と警告をしている自分がいる。

 

そして、ここ最近の自分の気持ちを分析して気づいたことがある。

それは、

「承認欲求が復活している」ということだ。

せっかく良好になってきた人間関係を維持したい。

そのためには自分を気に入ってもらいたい。

役に立ちたい。

そういう思いが根底にあって、その思いが自分の行動を導いているのだ。

 

結局、承認欲求は捨て去ることができるのか?

思うに、承認欲求を完全に捨て去ることは難しい。

人間関係がうまくいってないときは、「相手にどう思われてもいい」という投げやりな気持ちになっている。

そのため、比較的簡単に、承認欲求を捨てることができる。

しかし、人間関係が良好になってくると、「この関係を維持したい」という思いが強くなり、相手の期待に沿うような行動を取るようになる。

 

本当の自分をさらけ出して、特別、相手に気に入られようとする必要はないのだろう。

もしそれで壊れるような関係なら壊れたってかまわないのだろう。

でも、まだそこまで割り切れていない自分がいる。

承認欲求とは本当にやっかいだ。

さて、どうしたものか・・・。

 

 今日はこのへんで終わりにします。

それでは!