ナイーヴ通信

繊細で敏感すぎる男の日常や考えていること、好きな物について語るブログ。ゲームと書籍をこよなく愛す。ちなみに氷河期世代の非正規労働者。

あなたの心もきっと軽くなるハズ!「その悩み、哲学者が答えを出しています」は哲学初心者に読んでほしい。

こんにちは!ナイーヴです。

人っていくつになっても悩みが消えてなくなることはないですね。

僕は今まで悩みを消し去ってしまうことばかりを考えていた。

でも、悩みを完全に消し去ることは、到底無理なわけで。

「悩みとは消し去るものではなく共存するものだ。」

と思った次第です。

 

最近読み終えた哲学の本がある。

「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています」(著 小林昌平・文響社

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気になった箇所、心に響いた箇所に付箋を張っています。

 

この本は、広く浅く、哲学を知るためには最適だと思う。

ただ、深く哲学を知りたい、学びたいという人には少し物足りなく感じるかもしれない。

内容は、ザックリ言うと以下の通り。

 

「将来が不安」「お金がほしい」「死ぬのが怖い」
これらの現代人の悩みははるか昔から私たちを苦しめていた人類共通の悩みです。

であるならば、哲学者たちはこれらの悩みに答えを出しているはずです。

平易な言葉で哲学を学べて、あなたの悩みが解決する1冊です。
 
「将来、食べていけるか不安」⇒アリストテレスが答えを出しています。  
「忙しい。時間がない」⇒アンリ・ベルクソンが答えを出しています。  
「お金持ちになりたい」⇒マックス・ウェーバーが答えを出しています。

 

この本を読んで、悩みは解決したか?

と問われれば、「解決した」と断言することはできない。

哲学者が、バシッと悩みの答えを出してくれているということはあまりなかった。

どちらかといえば、

「このように考えればラクになるよ。」

「〇〇(哲学者)もこんなことで悩んでいたんだよ。」

といったような感じで、「悩みと共存する」方法を提示してくれる感じだ。

僕はこの本を読んで、心が軽くなったし、勇気づけられた。

 

例えばニーチェの章では、過去の失敗や思い出したくない過去について、

「失敗の多い人は、人生に果敢に挑戦した人。

なので、何事にも挑戦せず、失敗をしなかった人に比べて、力の限り精一杯生きたといえるのではないか。」

「喜びと苦しみの振れ幅の大きな人生を楽しめ。」

と書かれている。

僕は、この言葉にはかなり勇気づけられた。

失敗と後悔ばかりの人生。

でも、それでもいいんだ。

自分は色々なことを経験できたじゃないか、と思えた。

 

naive1208.hatenablog.com

 

また、「やりたいことがあるけれど、行動に移せない」という悩みがある。

そのことについて、デカルトはこう説いている。

「いきなり大きな目標を達成しようとするのではなく、まずは小さな必ず達成できる目標に分割せよ。」

例えば、電車の中では必ずコレをやる、1日に30分だけは必ずコレをやる、というように。

それを毎日繰り返していくと、最終的には自分の目標を達成しているというのだ。

 

他にも、以下のような悩みについての哲学者の答え(というより考え方かな)が示されている。

・「将来、食べていけるか不安」(アリストテレス

・「会社を辞めたいが辞められない」(ジル・ドゥルーズ

・「死ぬのが怖い」(ソクラテス

・「人生がつらい」(マルティン・ハイデガー

・「重い病気にかかっている」(ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン

 

上にあげたのはほんの一例です。

軽めの悩みから、重めの悩みまで様々。

きっと皆さんに当てはまる悩みがあるはずです。

 

この本を読んで、「スッキリ悩み解決!」とはいかないかもしれない。

けれども、「心が軽くなる」、「明日からまた頑張ろう」と思える。

そんな本だと思います。

 

各哲学者のことを詳しく学びたい方は、哲学者ごとに「推薦図書」が掲載されているので、そちらを読んでみるといいでしょうね。

 

まずは簡単な本で、哲学に触れてみることをオススメします。

生きづらい人生が、必ずラクになります。

それでは!

 

 

 

 

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