ナイーヴ通信

繊細で敏感すぎる男の日常や考えていること、好きな物について語るブログ。ゲームと書籍をこよなく愛す。ちなみに氷河期世代の非正規労働者。

この夏最高のミステリー小説を紹介する!

 こんにちは!ナイーヴです。

最近、ミステリー小説からは遠ざかっていたんですが、久々に面白いミステリーを読了したので、感想を書いていきたいと思います。

 

読んだ本がこちら。

三津田信三 首無の如き祟るもの (講談社文庫)」

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 どんな舞台設定?

舞台は山奥の集落である「媛神村」(ひめかみむら)。

そこで首なし連続殺人事件が起こるんだけど、その村には代々伝わる習俗があったり、対立する旧家があったりと、横溝正史チックな舞台設定だ。

こういう設定が大好物の僕としてはもう雰囲気からしてやられました。

 

その村では由緒ある旧家の秘神家(ひかみけ)の歴史上の人物である「淡媛」や「お淡」(「あおひめ」「おえん」と読む)といった女性たちが首を斬られて死んでいる。

それからというものその秘神家には祟りが起こっていて・・・。

で、その秘神家の跡取りである双子の十三夜参りという儀式の途中で惨劇が始まり、その後も次々と首なしの死体が見つかる・・・。

 

といった感じ。(かなり大雑把ですみません。)

 

これだけだと

「よくある普通の探偵小説じゃん。」

とお思いになるかもしれませんので、僕がこの小説でよかった所を以下に述べていく!

 

オススメポイントは?

①文体が読みやすい

僕は横溝正史の「金田一シリーズ」も読むんだけど、文体が固いせいか、なかなか読み進まない。けれどもこの小説は現代の口調で書かれているため、スラスラと読めます。

 

②見取り図・間取り図が掲載されている

金田一シリーズは舞台である村の見取り図などがまったくないため、登場人物の移動した場所や事件の起こった現場などの想像がしずらかった。

この小説には事件現場の「媛神堂」といった施設があるんだけど、間取り図もバッチリ掲載されており、村の見取り図もあるので、各旧家の位置関係なども把握できます。

 

③伏線の張られ方が細かい

この小説にはとにかく伏線が細かく張られている。

「最初は何気なく読んでいた箇所が、じつは・・・。」なんてことがたくさん。

「登場人物のあの一言がそんな意味を持っていたの?」ということが後半には矢継ぎ早に押し寄せてきて、読み進める手が止まらなくなります。

 

④後半のどんでん返しが凄い

読み進めていき謎が明らかになって、

「はぁー楽しかった。」で終わりではないのがこの小説の凄いところ。

どんでん返しが一度だけにはとどまらず、2回、3回、4回・・・?

詳しくは書きませんが、とにかく

「えっ!」と驚くこと間違いなしです。

 

まとめ

レビューなどでは、

横溝正史と比べるとまだまだだ。」

みたいなことが書かれていたりしますが、僕はそうは思いません。

どんでん返しの驚きに関しては格段にこちらの方が上だと思います。

何より飽きやすい性格の僕が、途中飽きることなく最後まで読み終えることができたというだけでもこの小説の持つ吸引力は凄いといっていいでしょう!

 

という訳で、今回、三津田先生の小説は初めて読んだんですが、アマゾンで次の小説もポチりました。

ちなみに今日、到着予定です。

あー、楽しみ・・・。

 

ぜひ読んでみてください!それでは!

 

 

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