夢が叶わない人必読!笑える自己啓発本「夢をかなえるゾウ4」はこれからの生き方を教えてくれた。
こんにちは!ナイーヴです。
抱腹絶倒!
笑える自己啓発本として名高い「夢をかなえるゾウ」の最新刊、ついに読了!
「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」です。
「自己啓発本って読んだことないけど、どんな本がイイの?」
「難しいのはイヤだな・・・。」
という方は、このシリーズを読むことをオススメします。
「楽しく笑えてためになる」そんな本となっております。
ってなんか宣伝みたいになってますが・・・。
過去作1〜3はどんな感じ?
僕はこのシリーズは全て読んでいる。
で、この4なんだけど、自分の中では過去のどの作品よりも1番楽しめた。
1を読んだときは、とにかく新鮮で斬新だと思った。
分かりやすいだけでなく、とにかく笑える。
「こんなの、は・じ・め・て。」
で、2と3はちょっとイマイチだったかなと思っている。
2の主人公はお笑い芸人を目指す34歳の青年だったし、3の主人公はOL。
なので、どちらの主人公にも感情移入できなかったというのもある。
なお、3はどちらかというと恋愛要素が多め。
もうこの歳になってくると、
「気になるあの人との恋の駆け引き」
などといった恋愛成分なんてあまりいらない。
「いかにして残りの人生を幸福に過ごすか。」
ただそれだけなわけです。
今作の主人公は余命宣告をされた会社員。
過去作の主人公は「人生まだまだこれから」感がハンパなかった。
読んでて、
「どうせ最後には大成功して、ハッピーエンドになるんだろっ。」みたいなとこがあった。
アラフォーのおっさんには。
タイトルに「夢をかなえる〜」とあるのだから、叶わなかったらソレこそ詐欺みたいなものだし、自己啓発本の意味がないんだけどね。
で、今作の主人公。
彼の置かれた状況は「夢かな」史上、最も絶望的だと言っていいだろう。
なんせ主人公が余命3ヶ月と宣告されているのだから。
人生のタイムリミットが迫るなか、彼は残りの人生をどのように生きていくのか?
このような命題は、今の僕にとってはドンピシャなわけです。
まぁ、健康不安もあるといえばあるんだけど、ちょっとした症状でも、
「何か重大な病気なんじゃ・・・?」
と思ってしまうタイプの人間である僕は、死は昔からそこそこ意識していたわけで。
なので、「ライオンのおやつ」という小説を読んだりもした。
今作では最後の方に、ほんのちょっとスピリチュアル要素が入っていた。
スピリチュアルって嫌いな人はアレルギーとかありそうだけど、そんなに強いスピリチュアルじゃないから安心して!
ちなみにスピリチュアルっていうのは「霊界」とか「魂」といったことを解説していく学問(?)なのかな・・・?。
僕は以前に、スピリチュアルの本を少し読んだことがあるので、モヤーっと言いたいことの意味は理解したつもりだ。
だけど、まったくスピリチュアルに関心がない人は、
「ガネーシャ(←ゾウの神様)何言ってんの?」
ってなるかもしれない。
でもね、スピリチュアル成分はほんのちょっとだけだから!
他の部分は相変わらず面白くてタメになるから!
だからゼヒ読んでみて欲しい(ハァハァ)!
今作で心に残った部分は?
相変わらず心に残る名言の多いこと。
その中にはどこかで聞いたことのあるモノもあるし、
「ん?こんなの、は・じ・め・て。」なモノもある。
そしてこのシリーズの良いところは、過去の偉人たちのエピソードや名言が少しづつ、たくさん掲載されているところ。
ガネーシャが、数多くの偉人たちに教えを説いてきたという設定だからだ。
例えば、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」や「シェイクスピア」、日本人だったら「伊能忠敬」といったラスボス級の大物から、「武豊」や「ビル・ゲイツ」というまだ活躍中の偉人まで、本当にバラエティー豊か。
よくこれだけたくさんの偉人のエピソードを調べあげたもんだと毎回思う。
水野敬也は奇人かよ!
以下、僕の胸にグサっと刺さったフレーズを上げていく!
①「死の準備をするということは、充実した人生を送るということだ。人生の充実によって死の恐怖は和らぎ、安らかに死を迎えられる。」(By トルストイ)
②「どれだけ途方もない夢に思えても、最初の一歩は、誰にでも踏み出せる小さい一歩なんやで。」(By ガネーシャ)
③「アリは将来の不安に備えて、『今』を使て蓄えてる。それは悪いことやあらへん。ただ、キリギリスのように『今』を楽しむことも大事なんやで。」(By ガネーシャ)
④「死は人生の終末ではない。生涯の完成である。」(By マルティン・ルター)
⑤「自分はいつか必ず死ぬ存在だと意識することで、生を輝かせることができる。」(By 主人公)
いやー、多すぎて書ききれないわ。
人によって心に刺さる部分は違ってくると思う。
僕のように、残りの人生の充実度を重視するような人間もいれば、
「女優になるぞー。」
「大金を稼ぐぞー。」っていう事が重要な人もいる。
シリーズ4作のどれかは必ず誰かの心にヒットするハズ!
そして、この本の終盤では夢を手放すということについても触れられている。
「今、世の中の人が感じている苦しみの多くは『夢』が生み出している」
「ん?夢をかなえるゾウがそれ言っちゃう?」
ドラクエの主人公が、
「魔王バラモスとかこの世にいるけど、別にしょうがないよね。」って言ってるのと匹敵するような斬新な言葉。
でも、確かにそうだと思った。
僕なんか、子供の頃から夢を持ちすぎて持ちすぎて、もうパンパン。
腕がちぎれそう!
「どんだけ持つんだよ!」
「どんだけ持てば気が済むんだよ、この欲張りさん!」って感じだった。
この歳になってやっと、「現状に満足する」、「今の自分が幸せであるということを認識する」という事ができるようになった。
齢40にして遅めのデビュー。
で、ラストのガネーシャのこの言葉。
「人間が存在する理由は何か?それは、苦しみも、その苦しみに支えられた喜びも、全てを『経験』するためや。水にも、土にも、木にも、他の生き物にもできへん、人間という形でしかできへん『経験』をするためなんや。」
少しスピリチュアルが入ってるけど、心に染みた。
「夢をかなえるのも大事だけど、人生それだけじゃないよ。」
「今をもっと大事にしようよ。」
そういう事を再認識させてくれた。
今の時代、
「やりたいことで生きていく」みたいな風潮がある。
「やりたいことをやっていない自分」は、人生を無駄にしているんじゃないかって思ってしまってた。
でも、そうではなかった。
今まで経験した悩み、失敗、そして小さな成功。
全て人生に必要なことだったんだ。